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『風立ちぬ』の映画レビュー

紙飛行機の写真

『風立ちぬ』は、2013年に公開された映画です。

太平洋戦争のときに飛行した「零戦」を設計した「堀越二郎」という人をモチーフとしたストーリーです。
(堀辰雄の小説からも着想を得たようです。)

最初に映画を観て、見終わったときは「え~? なんで…??」と感じたのですが、「自分の観方が間違っているんじゃないか?」という疑問を払拭できず、3回見てようやく納得できました。
映画の主題がわかった気がしました。

ストーリー

「美しい飛行機を作りたい!」という少年時代に持った夢を追い続け、幾多の苦難を乗り越えて、最終的に零戦の設計を完成させます。

ストーリーは一貫して「美しさ」を描かれながら進みます。

大人の価値観で見てはダメ!

実在した人物をモチーフにしているので、時代背景も実際の様子が描かれています。(特に前半)
関東大震災、昭和恐慌、治安維持法、貧しかった日本等々、そして最後は太平洋戦争。

しかし、これらを大人の物差しで見ると映画の主題がわからなくなってしまいます。(断言)

宮崎駿監督作品は、「子どもに夢や希望を!」という大テーマを外さずに作られているので、とても好きです。
この『風立ちぬ』も然りなんです。(最初見たときは、ここに疑問を持ったわけで…)

先に挙げた歴史的な出来事や背景って、子どもは知らないことなんですよね。ちょっと考えてみれば。
正確には、大人も知識としてはあるけど、実際どんなもんであったかは知らないわけで。

関東大震災こそ、2011年に東日本大震災があったので少々長く描かれていますが、他の事象についてはサラっとしか描かれていません。

最初はエンディングに「え~…」と思ったのですが、「大人の価値観で見てたからゴチャゴチャになってしまってたんだ…」ということに気付いて、エンディングにも納得できました。むしろ感動的なエンディングと思い直したわけです。
最後のエンドロールに流れる曲も「もうこの曲しかないよね…!」という歌で締めくくられています。

最後まで「美しさ」を貫いて描かれた、素晴らしい作品です。

関連して少々加えると、映画が公開された直後に、「タバコを吸うシーンが多すぎる」と某団体が声を上げていたようですが、これまた大人の価値観で表面しか見てないからです。

タバコをヘビーに吸っていた時代であったことは事実。
しかし、現代はそうではありませんね。
子どもにとってはタバコの煙なんて「臭い」以外の何物でもなくて、子どもの視点で見たら「あー、今の時代に生まれて良かった」という、しごく当たり前の帰結になるわけです。

だから、全く問題にする必要のない描写であるワケです。

飛行機雲の写真

美しさを引き立てる登場人物

映画の美しさを引き立てる登場人物として、何と言っても堀越二郎の妻となる里美菜穂子の存在は大きいです。

ジブリ映画にしては珍しく、男女の恋愛が盛り込まれていますが、菜穂子の存在そのものが非常に美しく、純愛であります。(特に「結婚の儀」の場面はアニメじゃなければ表現できないであろう美しさです。)
菜穂子がいたからこそ堀越二郎は飛行機の設計を完成できるわけです。

キスシーンが多いですが、あれほど子どもにとってわかりやすい愛情表現はないので全然問題なしです。

もう一人、堀越二郎の妹・加代の存在も大きいと思われます。
強い目をした率直な少女で、ジブリ映画には欠かせないキャラクターです。
要所要所で登場し、ストーリーを引き立ててくれます。

疑問を抱いた方は今一度観賞しては?

恐らく見終わった後に、「え~…」と感じた人は多いのではないかと推測します。(※TV視聴率を参照しました)

しかし、これまでの記載を参考に、今一度観賞してみて欲しいと思います。

「美しいモノ」または「美しい物を創造すること」への畏敬を描いた素晴らしい作品です。
ジブリ映画の中でも屈指の名作であると思っております。

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