日本人の食生活に馴染み深い大根。
大根と言えば「白い野菜」とイメージするでしょうが、煮ると透明になります。なぜでしょう?
まず、大根が白く見えるのは、白い色素を持つからではなく、大根の中の空気のせいです。
大根の内部には小さな孔があり、表面には無数の凹凸があります。
凹凸に光が当たって乱反射して、大根は白く見えるわけです。
しかし、大根を水で煮ると、水が孔や凹凸の中に入り空気を追い出します。
水がなくなると、光の乱反射がなくなり、光が大根の中に入り込んで、半透明に見えるようになります。
半透明の曇りガラスのザラザラした面に水をつけると、光が通りやすくなって透明になる原理と同じです。
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