魚を練った製品の蒲鉾(かまぼこ)。タラ類、サメ類、イトヨリ、ベラ類の他、白身魚が使用されて作られます。
近年では、色々な形の蒲鉾が販売されていますが、昔は板の上に半円筒型の蒲鉾を乗っけて販売されるのが、オーソドックスでした。今でも、値段の高い蒲鉾は板の上に乗っていることが多いですね。
では、なぜ蒲鉾は板の上に乗せるのでしょうか?
2つ理由があります。
まず、蒲鉾を半円筒型にするとき、板があると形が整えやすいからです。
テレビ等で蒲鉾の形を整える作業を見たことがある人もいるかと思われますが、魚を練って作る食品ですから、最後の整形に職人さんが、ヘラを使って綺麗な半円筒型にします。その際に、蒲鉾が板の上に乗っていた方が、整えやすいということです。
次に、蒲鉾の水分を調節するためです。
魚をすり身にして板の上に乗せ、加熱・冷却・保存すると、製作過程で蒲鉾から水分が出ます。
蒲鉾を乗せている板が、出てきた水分を適度に吸収・調節します。したがって、板は、蒲鉾の品質と鮮度を保つ役割を果たしています。
ちなみに板の材質は、昔は杉を使うことが多かったようですが、近年は輸入材(アメリカのモミの木)がほとんどのようです。
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