
大概の温泉地には、「温泉まんじゅう」があります。温泉と饅頭に何か関係があるのでしょうか?
実は、まんじゅうを美味しく魅せ、販売するイメージ戦略から温泉まんじゅうが定着したそうです。
手作りまんじゅうは、蒸篭で湯気を立てながら蒸かさなければなりません。
そういった過程で作られる饅頭を温泉地以外の店頭で実演販売しても、観光客は「まんじゅうなら、別にどこだって買えるよ…」と通り過ぎてしまったそうです。
そこで、蒸かす実演販売のイメージとマッチしたのが「温泉街」でした。
温泉街では、まんじゅうが湯気を立てて蒸かされる光景は、周囲に立ち上る湯煙と相まって、独特の温泉情緒を醸し出します。
そのイメージの妙に魅せられて、温泉に来た人たちは「まんじゅうでも食べてみようか!」という気分になるわけです。
そうして長年に渡って、観光客の間に「温泉といえば饅頭」というイメージが刷り込まれました。
結果、日本中の温泉地でまんじゅうが名物になったわけです。
ちなみに、温泉まんじゅうは、日本最古のイメージ戦略のマーケティング成功例だそうです。
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