里芋はマレー半島付近の地域が原産地です。
日本でも古くから栽培されており、稲作以前の主食でした。
芋類の代表格としてサツマイモが伝わるまで、日本の食文化と深く関わっていたと言われています。
そういった名残もあり、今でも正月や祝いの席によく里芋が用いられます。
里芋の種類として代表的なものは、関東で生産される土垂(どだれ)や、関西で生産される石川早生があります。
また、頭が8個あるように見えることから名付けられた八つ頭や、唐芋(とうのいも)に土寄せを行ったエビのような形のエビイモ、 たけのこに似ているタケノコイモまで、形も様々な種類が多数存在します。
里芋が出回るのは8月から12月にかけてです。品種リレーによって長期間楽しむことができます。
出汁(だし)で煮含めたり、田楽にしたり、けんちん汁にも欠かせません。イカと里芋の煮物は伝統的な家庭料理の一つです。
里芋の主成分は、デンプンとタンパク質ですが、食物繊維やビタミンB群、カリウムが多く含まれ、特にカリウムの量はイモ類の中でトップクラス。
里芋は高血圧予防に効果が期待できます。独特のぬめりは血中コレステロールを低下させたり、腸の働きを良くすると言われています。
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