多くの野菜が季節を問わず年中手に入る昨今ですが、たけのこは春にしか食べられません。
3月上旬に九州産のものが出回るのに始まり、京都、静岡、千葉、茨城など徐々に産地が北上するタケノコ前線が存在します。
出回る産地名を見れば、今がどの時期にあたるのか確認することができます。
たけのこは、「朝掘ったらその日のうちに食べろ」という言葉があるほど鮮度が命なので、早めに食べると美味しいです。
地上に頭を出すか出さないかのところで収穫します。
陽が当たって先端が黒ずんでいるタケノコは、固くてえぐみも増しています。地上2cmでも顔を出すと、既に中は固くなっていると言います。
地中にあることを見極め、鍬を入れて掘ります。タケノコ掘りは職人技とも言えますね。
日本には中国経由で沖縄に入り、日本全国に伝わったのは江戸時代中期と言われています。
食用とされている多くは、孟宗竹(もうそうちく)という品種です。
たけのこは、竹の地下茎を食用とします。そのままにしておけば何十メートルも伸びる竹になります。
また、麻竹(まちく)を味付けしたシナチクもタケノコから作られます。
同じ竹とは言え、様々に姿を変えています。
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