「置き薬」と言えば富山県。かつては「売薬」と呼ばれた薬売り方式は、今では「配置販売業」と名称を変えて有名です。
また、現在も富山県には製薬会社が多く存在します。
富山県が置き薬で有名になったのはなぜでしょう?
300年ほど前の江戸時代にさかのぼります。
江戸城内で、三春藩主の秋田河内守が、突如腹痛に苦しみ出したとき、たまたまその場に居合わせた、富山藩主の前田生甫(まえだまさとし)が「反魂丹(はんごんたん)」という薬を秋田河内守に与えたところ、あっという間に腹痛が治ったそうです。
この出来事によって、富山の薬は一気に全国的な知名度を得ました。
更に、富山の薬を有名にしたのは「売薬」と呼ばれた行商スタイルです。(現在は「配置販売業」と言います。)
まず、各家庭に許可を得た販売業者や配置員が薬を置きに来ます。料金は薬を使った分だけ支払うという方式です。(後日集金に来ます。)
「先用後利商法」が人々に喜ばれ、ますます有名になりました。
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