二日酔いの治し方の前に、二日酔いとは一体何か?
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、このときに使われるアルコール分解酵素は個人差、民族差があり、特に日本人はアルコール処理能力が低いそうです。
ビール大瓶1本や清酒1合に含まれるアルコールは約23g。この量のアルコールを分解するのに、3時間以上もかかります。
分解途中で出るアセトアルデヒドは強烈な毒物です。分解が追いつかないと、血液中にどんどんアセトアルデヒドが流れ出すことになります。
このアセトアルデヒドによる中毒症状が二日酔いの正体です。
したがって、アセトアルデヒドが分解されるまで、温かくして横になり、じっと休むことがベストです。
アルコールには体内の水分を奪う脱水作用と、利尿作用があり、水分とミネラル、ビタミン類が不足してしまうから、可能ならばスポーツドリンク等で、塩分と水分の補給をするとよいです。
アセトアルデヒドは嘔吐中枢を刺激するから、何も口にできないこともあります。
二日酔いの状況で、なるべく早く回復しなければならないような場合は、医者に相談して点滴をしてもらうと早く二日酔いの症状をなくすことができます。
迎え酒は、一時的に症状をやわらげてくれますが、二日酔いの時間を長引かせることも覚悟。
また迎え酒は、気の抜けたビール等低アルコールで、胃を刺激しないものを用いることがよいと言われます。
ちなみに自分の体重を15倍して、飲みはじめから朝起きるまでの時間をかけた数値を、酒のアルコール度数の8割の数値で割ると、二日酔いが起きる酒の量が算出できます。
例えば起きるまでの時間が10時間、70kgの人が16度の清酒を飲む場合なら、約820mlです。
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