
人間の皮膚には、圧力を感じる触点、痛みを感じる痛点、熱さを感じる温点、冷たさを感じる冷点の4つのセンサーが備わってます。
4つの中で最も多いのは、人体に関する危険と直結する痛みを感じる痛点です。
1c㎡あたりに、首筋等の敏感な部分では約200個が存在し、比較的痛みに敏感な足の裏等でも約100個あります。
冬場、急に暖かい部屋に入ったりすると皮膚はよくむずがゆさを感じますし、蚊に刺されたときや、水虫にかかった場合は激しいかゆみを感じます。
しかし、皮膚にあるセンサーは4種類。かゆみ(痒み)を感じる点はありません。
かゆみは、痛点が「痛い」と認識する前の段階の弱い刺激を感じたときに発生する誤信号です。
蚊に刺されて、爪で刺された場所を押すとかゆみが収まるのは、爪の刺激でかゆみの信号が隠されるからです。
そう考えると、「かゆさ」で皮膚をかいて傷めるより、「痛さ」に変えて痒みを抑えることは、一つ効果的かもしれませんね。
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