冬を迎えると風邪を引く人が増えます。この現象には二つの理由があります。
一つは、冬場は風邪のウイルスの活動が活発になることです。
もう一つは、人間の免疫力が低下することです。
人間の免疫力は、「免疫グロブリン」という物質に大きく影響されます。
この免疫グロブリンは、血液中のリンパ球の一種である「B細胞」が基になって作られるため、その細胞数を調べると免疫力の大小を推定することができます。
そこで、季節ごとのB細胞の数を調べてみると、気温の上昇とともに増え、冬になって寒くなるにつれて減少することがわかりました。
冬場は寒さを凌ぐために多くのエネルギーを使うため、細胞増殖が抑えられB細胞が減るのではないかと推定されています。
B細胞が減るので免疫力が弱くなり、風邪のウイルスを撃退できなくなり、風邪を引いてしまうというわけです。
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