60兆個もの細胞で構成される人間の体。これらは、常に新しいものと交代し続けます。
わかりやすい例は、垢がそうです。これは皮膚の表皮の角質層に積みあがった死んだ細胞が、少しずつ剥がれ落ちるものですが、毎日10gほども落ちてきます。
人間の細胞は部分ごとに寿命に違いがありますが、ほぼ半年以内に寿命を迎えます。
最も短命な細胞は、小腸の絨毛(じゅうもう)細胞。小腸の壁で蠕動(ぜんどう)運動し、栄養吸収をつかさどる絨毛細胞はわずか1日で死んでしまいます。
逆に最も長生きなのは、骨を作る骨細胞。こちらは10年前後の寿命があります。
細胞が死んだ後には、細胞分裂で生まれた新しい細胞が置き換わることになり、頑丈な骨でさえ常に作り変えられるから、10年ちょっとで全身がまったく違うものになるのです。
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