長時間のパソコン作業や文献研究等をすると、目がショボショボしてくることがあると思います。
いわゆる「疲れ目」ですが、目のどこが疲れるのでしょう?
疲れ目は、目の水晶体を調節する毛様体筋がずっと縮んでいるために起こります。
少々詳しく。
パソコン作業や読書のときは、見るモノと目の距離が数十センチ程度のはずです。
近距離に焦点を合わせるには、毛様体筋を収縮させる必要があります。毛様体筋を縮めて、水晶体を厚くして焦点距離を合わせるのです。
長時間にわたり毛様体筋が縮んだままだと、毛様体筋が疲労し、少しでも緊張を和らげようと働きます。目がショボショボするのはこの時です。
「疲れ目のときは、遠くの山や星を見ると良い」というのは、毛様体筋が自然に伸びるようにするためです。
目が疲れてくると、ショボショボを通り越して、痛くなることもあるはずです。
更にひどくなると、頭痛や肩こり等の症状も出てくるはずです。
筆者もよくあります。
そこで、実験しました。
その時は、疲れすぎて、目が痛いどころか、頭痛もひどく、「…何とかしたいぃ」との思いで考えました。
「痛い → 冷やす」と考えがちですが、「毛様体筋を収縮が原因だろう」と思っていたので、「凝り固まった筋肉をほぐすなら温めるべき」と考え、お湯で濡らしたタオルを目にかけ、横になって休みました。
すっごい気持ちいいです!
「目が疲れたら、水晶体のピント調節をする毛様体筋を温める」はビンゴでした!
この日は、目の疲れより、頭痛が辛かったんで、何度も何度も繰り返し。
1時間ほど続けていると、頭痛が見事収まりました! 若干あった右肩の神経痛っぽい痛みもパっとなくなりました! ちょっと衝撃的な効果でした。
あまりに気持ちよかったので、さらに数時間続けて休んでおりました。
「そろそろ目の方はどうだろう?」と思い、パソコンをつけてみると、これまた驚いたのですが、なかなか焦点が合わないんです。
つまり、毛様体筋が長時間弛緩していたので、ピント調節するための収縮に時間がかかったのでしょう。
結局、目の疲れは若干あったので、その後も何度もタオルをお湯で温めて、目に当てるというのを繰り返しました。
しかし、目を温めながら、「結構無理矢理に毛様体筋を弛緩させているから、あんまり長い時間続けるのもよくないのかも」と考え、この日はパソコン作業を諦め、目の疲労を抜くことにしました。目を閉じて、ゆったりしていただけですが…。
翌日調べてみると、結構知られた疲労回復方法だったんですね(苦笑)
眼科医さんのホームページにも掲載されておりました。
「目が疲れたら、毛様体筋を温める」方法は正しかったようです。
「毛様体筋とは、どこにあるか?」なんですが、図を見る限り、「目玉を覆っている」ような位置にあるようで。(何も知らず目を温めたときは感覚的に、やはり眼球全体を覆う感じでタオルを当てました。)
ですので、目を閉じて、眼球全体を温める感じでタオルを当てるとよいのでは?
大事なのは、「少々疲れを感じたら、短時間温めて、毛様体筋をほぐす」ことだと思われます。
その後は、考え事でもしながら、なるべく遠くを見て、自然に筋肉をほぐす。
そうすれば、10分程度で随分楽になります。
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