地球で産出する鉱物の中で、最も硬いものと言えばダイヤモンドです。
最も硬いはずのダイヤモンドを、金槌で叩いても「割れるはずがない!」と思われるでしょうが、実はダイヤモンドは粉々になってしまいます。
その理由はダイヤモンドの結晶構造にあります。
ダイヤモンドは、地下200kmという地底で、炭素が高温高圧状態で長時間さらされている内に結晶化したものですが、この炭素の結晶は特定の方向に対して力が加わるとあっさり割れてしまうことがあります。
ダイヤモンドのこうした性質は、専門的に言うと碧開(へきかい)と呼ばれています。
雲母(うんも)が薄く剥がれるのも同じ理由です。
実は、ダイヤモンドの原石を削ったりカットしたりできるのも、碧開という性質のおかげです。
どんなに力を加えても、ダイヤモンドを加工することができなければ、ダイヤの指輪やネックレス等を作れるわけがありませんね。
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