太陽の黒点がたくさん現れた時は、北極にオーロラがたくさん出現したり、デリンジャー現象と言って電波障害が起こったり、地球上に少なからぬ影響をもたらします。
太陽の黒点がほとんどない期間が70年も続いた時は、ヨーロッパの気温が平均して低かったという記録もあります。
太陽の黒点は、明るい部分の対応よりも1/4くらいの明るさしかないので、周囲より暗く見える現象が「太陽の黒点」です。
温度も太陽が光っているところが6,000℃もあるのに、黒点はおよそ4,200℃しかありません。
黒点は、ほぼ11年周期で増減を繰り返します。
普通黒点の寿命は数時間程度のものから、ものすごく大きいものでは数ヶ月続くものもあります。
このように、出現と消滅を繰り返すのは太陽の活発な活動を反映しているからと考えられます。
黒点はおそらく、太陽の大気の巨大な旋風(つむじかぜ)のようなものなのでしょう。
最初に書いた通り、太陽の黒点が多いときは、地球上の気象に影響があった記録が残されているので、異常気象と太陽の黒点の関連を調べている研究者もいるようです。
しかし、今のところ太陽の黒点の正体はよくわかっておらず、したがって、異常気象との関係も定かではありません。
ただ、温度の低い黒点には強力な磁場があるので、その磁場に妨げられて周囲との熱交換が上手くいかないため、地球上に影響があると考えられています。
ちなみに黒点の磁場の強さは、3,000~4,000ガウス。
地球の磁場が1ガウス足らずですから、その途方もない大きさが分かります。
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