女性が身につけるアイテムの一つ、ハイヒール。かかとの高い靴が作られたのには、…汚い理由があったのです。
ハイヒールが誕生したのが、17世紀のフランス・パリと言えば「ピンッ」と来る人もいるでしょう。しかし、ファッションの流行からという理由ではないのです。
当時のパリ(ヨーロッパ全土)は、まだ水洗便所等が無く、2階以上のフロアに住んでいた人々は、夜中に出た排泄物を窓から路地に投げ捨てました。このため、石畳の道路は糞尿で汚れており、汚物の汚れからスカートを守るためにハイヒールが発明されました。
男性諸氏にとっても魅力的なハイヒールですが、その誕生理由はなんとも…。
中世のヨーロッパは「暗黒時代」とよく言われます。貧富の差が激しすぎる封建社会。貴族はやりたい放題。
「暗黒時代」にふさわしい逸話が数多くあります。
「ハイヒールの由来」に似たような話でも、「日傘」は上から降ってくる排泄物を避けるためだったとか、貴婦人のスカートがなんであんなに膨らんでいたかというと、便意をもよおしたら、そこら辺の草むらにしゃがみこめば、そのまま用を足せたとか、「レディファースト」は、女性に毒味させたり、危険と思われる場所に先に行かせて安全を確認するためであったとか、いろいろあります。
とにかく「歴史」って何が本当なのか、正直よくわかりません。
日本の歴史でみても、聖徳太子という名前が一人歩きしていたとか、鎌倉幕府ができた年号が違っていたとか、次から次へと塗り替えられます。
とは言え、少なくとも何らかの文献が残っていたから、「歴史」となって後世に語り継がれたのでしょう。
ちなみに「ハイヒールの由来」は、フランスの歴史・文学を研究する方が見つけたことです。
排泄物を窓から捨てるという行為は、何も中世ヨーロッパに限ったことではありません。
第二次世界大戦の占領下の街では、やはり住民が同じ事をしていた記録が残っています。
もっと最近で言えば、ソ連が崩壊し、ロシア経済がドン底だった頃、民衆の心は荒み、アパートの廊下に排泄物がある現場を目の当たりにしたという報告の書籍もあります。
つまり、「貧困による衛生観念の欠如」は、昔も今もそう変わらないということです。
そう考えると、中世ヨーロッパで、貧困層(ほとんど)の人は、窓から排泄物を平気で捨てていたことも十分に予想できます。
元々の使途が違ったモノがファッションアイテムになるのは、別に珍しいことではありません。
レイバンのサングラスやトレンチコートなんかは、軍隊で必要だったもの。
戦争が終わり、必要がなくなったのだけど、偶然にも(?)、ファッションアイテムになったわけです。
ハイヒールの由来・起源もいろいろな説がありますが、完全には否定できないのではないでしょうか?
最近、このページを参照に記事を書く媒体をちょくちょく見かけます。
末尾に、「参照」として、当ページを紹介して下さるので嬉しいのですが、一応こちらもいくらかの資料を参考にして記事を書きました。根拠として参考にした資料(著者)を紹介しておきます。
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