元々板敷きの建築だった日本の家屋ですが、平安時代に作られた「寝殿造」で、板の間の一部に座る場所や寝具として畳を置くようになりました。
「書院造」の建築が始まると、床全体を畳で被うようになりました。
武家屋敷だけではなく、一般家屋にも畳が使われるようになります。
一般家屋に畳が使われるようになって問題になったのが「畳の大きさ」です。
元々家は畳の大きさに合わせて建てられましたが、人口の急増に対応するため、江戸時代には木材の大きさを優先させるようになりました。
そのため、京都式の大きな畳が入らなくなってしまったのです。
江戸式の畳は15%ほど小さくなりました。
現代の実際の建築では、部屋ごとの微妙な差を埋めるために畳屋が大きさを調整します。
同じ規格のはずの畳を、別の部屋に持っていくと入らないことがあるのは、大きさ調整のためです。
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