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佐野康夫さんの凄さ~『彼女』

砂浜にいる女性の写真

aikoのアルバムでヘビーローテで聞いていたものが何枚かあります。
その中の1枚が『彼女』。

自分にしては珍しく、このアルバムだけは全曲歌詞がポンポン耳に入って来ました。何か別なことをしながら聴いていてもです。

すごく不思議に感じていたので、先日久々に真剣モードで『彼女』を聞き込んでみました。

歌詞がポンポン耳に入って来た一番の理由は、「aikoの曲作りと当時のアレンジャー・島田昌典さんの力である」と思いました。

それと共に、佐野さんのドラミングにも一因があると感じました。
『彼女』では、14曲中7曲に佐野さんがレコーディングに参加しています。

そこで今回は、『彼女』の佐野さんのドラミングについて書きます。

佐野康夫さんのドラミングの特徴

まずは、佐野さんのドラミングの特徴についてサラっと解説。

aikoのバックで叩くときの佐野さんのドラミングは、実に軽快なリズムを刻みます

軽快さを感じさせる一番の要因は、ハイハット(リズムを刻んでいるときに右手で叩く金色の楽器)が柔らかくて繊細であることです。

また、スネア(リズムを刻むときに左手で叩くタイコ)のピッチ(音程)を、曲に合わせてよく調整されていることも要因の一つです。

更に、フィル(タイコを「ダダダダ」を連打するやつ)が実によく考えられていて、ボーカル(aiko)が小節の頭で歌いやすいようなフィルを入れます。

大きくフィルを分類すると、スネア中心のフィルもあれば、フロアタム(オーディエンスから見ると左側の下にある低い音が出るタイコ)で終わるフィルもあります。
また、フィルをほとんど入れないときもあります。
佐野さんは特に、全体の曲調を考えてフィルを入れています。

ドラムセットの写真

具体例を2曲挙げて解説します。

『その目に映して』

アップテンポなので、軽快なリズムが重要な曲です。

Aメロでは、「ツッツタン、ツッツタン」といったオーソドックスな叩き方だと物足りないので、軽快さを出す為に「ツッツタン、ツタツッツタン」と小さくスネアの音を混ぜながらリズムを刻みます。
(※強調した「ツタ」がスネアです。小さなスネア音はいろんな箇所に入れることもできます。)

すごく小さなことに思えるかもしれませんが、リズムの中に小さなスネア音を入れるだけで、軽快さが全然変わると同時に、Bメロに備えてメリハリが生まれます

そんなわけで、Aメロの歌詞が耳に入ってきます

Bメロに入る前にフィルが入りますが、フロアタムで終わるフィルです。
これは、Bメロのリズムが「タンタンツカツカ」というリズムに変化するので、フロアタムで終わるフィルで控えめにしています。
フィルを控えめにした方が、リズムの変化にメリハリが出ると同時に、小節の頭でaikoがハリのある声を出しやすくなります
これによって、Bメロの歌詞も耳に入ってきます

サビ中のフィルはスネア中心です。
盛り上がる部分なので、aikoも勢いをつけて歌いやすくなります。

思い返せば、自分もドラムを叩いていた頃、ボーカルの人に「あのさ、そこのフィル変えてくれない? その方が歌い出しやすいんだよね。」と要求されたことが度々ありました。
スネア・ハイハット・シンバルを織り交ぜたフィルを要求されたのです。
声を張って歌い出すときは、そういったフィルの方が歌いやすいんだと知りました。

そんな感じで、佐野さんの色々な計算(?)が盛り込まれたドラミングです。

『雲は白リンゴは赤』

オフィシャルチャンネルにMusicVideoがあったので、動画とともに。

『雲は白リンゴは赤』では、フィルが極端に少ないですし、あってもシンプルなもの。
しかし、これも佐野さんのドラミングの特徴の一つです。

なぜフィルを少なくしているかと言うと、曲全体を装飾する楽器が、キーボードとフォーンだからです。(※フォーン~トランペットやサックス・トロンボーン等)

aikoの歌を邪魔しないのはもちろんですが、キーボードとフォーンの邪魔をしないようにしています。

ボーカルと他の楽器を邪魔しないので、歌詞が耳に入ります

(※『キラキラ』も、ほぼ同様のドラミングです。)

aikoのバックバンドの屋台骨

数年前からライブのバックバンドのメンバーに佐野さんが参加するようになりました。
ポップな軽快感を出すには欠かせない存在なので、納得です。

今では、キーボードの佐藤達哉さんとともに、aikoのバックバンドの屋台骨だと思っています。

今後も、aikoの楽曲を支え続けて欲しいと願っております。(2019.3.30)

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