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「書評」と偉そうなことを書ける立場でもなく、さほど小説を読んだわけでもありませんが、だからこそ「おお~、これは!」と心に残った小説をいくつか挙げてみます。
小さい頃読んだような気もしますが、まったく記憶に無く…。
ところが中年世代に自分がなったとき、「暇つぶしに短い小説を読んでみるか」ということで手にしたのが『坊ちゃん』。
自分でも驚いたのですが、声を出して笑いながら小説を読んだのは初めてでした。
非常にリズミカルな文章で書かれており、どんどん読み進めていけます。また、如何にも「江戸っ子」らしいキャラクターや表現・描写等が実に愉快でした。
更に、わたくし明治期の歴史が好きであり、そのこともあってか、ところどころ出てくる歴史を皮肉った表現も面白いと思いました。
発売されて早々にかなり話題になったいたので読みましたが、正直言って「嫌悪感」が強く残ったことを覚えています。
しかし、不思議なもので物語自体は結構鮮明に記憶から離れなく、年月を経て、今一度読んでみました。
二度目読み終えたときは、「神秘的」な印象が残りました。
更に年月を経て三度目の読書。同じ小説を三度も読んだのは初めての経験でした。
三度目ともなると、頭の中で浮かぶ情景がより鮮明に想像できたのでしょうか、全体的には「美しい小説」であると思いました。
「アイデンティティの確立に、神秘的なストーリーを組み入れることで感動が深まる」と陳腐な言葉しか浮かびませんが、読み終えた後は「何かしら残るものがある」小説であると思います。
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