日本屈指のパワースポット!熱海「來宮神社(きのみやじんじゃ)」
來宮神社は、古来より「鎮守の杜」としてあった本来の神社の姿が色濃く見える稀有な存在だと思います。
「キノミヤ信仰」と言う日本の地域に根付いた民間信仰は、巨大な岩や樹木等に神が宿ると信じ、これに感謝の祈りを捧げ日々暮らして来ました。
この組織的でない素朴な信仰が悠久の時を超え、現來宮神社に神秘のベールをまとわせているのだと感じます。
そしてその神秘の源が御神木「大楠」なのです。
心が痛い時、疲れた時には一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ご祭神・創建
ご祭神は三神であり先ず、樹木と自然保護の神である五十猛命(イタケルのみこと)で、父親の素戔嗚尊(スサノオのみこと)と共に朝鮮半島から樹木の種を持ち帰り日本に蒔いた神です。
次に営業繁盛と身体強健の神である大巳貴命(オオナモチのみこと)で、別名大国主命(オオクニヌシのみこと)俗称が有名な「ダイコク様」です。
出雲の神々が伊豆に来られた時、この地、熱海の風光明媚さと住みやすさを愛し住居を構えたと伝えられています。
最後が武勇と決断の神として有名な日本武尊(ヤマトタケルのみこと)です。
日本武尊は景行天皇の御代に東征へ出陣した折、熱海の地に軍を進め、その際この地の住民を労り産業を奨励した功績とその武勲を称えられた為に祀られたと伝わっています。
そして來宮神社の詳細な創建年は不明だと言いますが、伝承では1300年程前の奈良時代710年(和銅3年)に熱海湾で神像を引き上げた漁師の夢で、五十猛命のお告げがあり現在地に創建されたとしています。
お告げで楠の洞に祀る事を指示され、その神像を祀った楠こそが來宮神社の御神木です。
太古の昔より神の霊を招いて、この御神木に祀ったと言われています。
由緒・ご利益
社伝に依れば漁夫は最初、熱海湾で引き上げた神像を海辺で麦こがしをお供えしつつ祀ったそうですが五十猛命は「波の音が聞こえない楠の洞があるから、そこに祀れ」と告げたので村人総勢で探し回り、見つけたのが來宮神社の大楠の洞だったと言う訳です。
この神話はキノミヤ信仰(日本の地域に根付いた民間信仰の一つで、漂着神や樹木神を祀る信仰)が顕著であり、來宮神社はヒモロ木(御神木)神社であるそうです。
江戸時代までは「木宮明神」と呼ばれており、やはり神木を信仰していました。
ご祭神の一神である五十猛命は木の神であり、今でも大楠は御神木として祭祀されています。
來宮神社は古くより「来福」「縁起」の土地神として地域の人々に信仰されて来ましたが、今でも多くの人達が「健康長寿」「心願成就」を祈願しにやって来ます。
御神木である大楠の幹を1周すれば1年寿命が延びるとされ、心に願いを秘めて1周すれば願いが叶うそうです。
他にも來宮神社は「禁酒の神様」としても有名だそうで「禁酒・禁煙祈願」に来る人も多いとの事です。
もちろん、来福や心願成就の神様ですので縁結び祈願の方も沢山訪れています。
パワースポットと言われる由縁
境内に一歩足を踏み入れると楠の巨木が群生しており、その神々しい神秘のさまに圧倒されます。
中でも国の天然記念物に指定されている樹齢2000年超と云う大楠の巨木は「神が宿る大樹」にふさわしい荘厳な姿であり、その醸し出される霊験あらたかな雰囲気は正しく日本屈指のパワースポットと言われる所以でしょう。
古来神を祀った大楠は御神木であり続け、今に至っても御神木たる神秘をまとい、見る者の邪気を全て吸い取ってくれるかの様です。
1974年の台風で2本に伸びた西側の大株を失った姿も、天井に届くが如く伸びる東側の大株も、ただ静かにドッシリとこちらを見下ろしているので、物を言わずとも見る者に安らぎと精気と長寿を与えてくれる気がします。
更に、300年前に雷に打たれ真っ黒に焦げた大きな洞を携えて尚、脅威の生命力で生き続ける第2大楠の姿にも胸打たれる感動があります。
こうした木々が太古の昔からそこに鎮座している神社は、人工的な何かよりも神秘を深くしていると誰もが感じる事でしょう。
ヒモロ木神社の悠久の時が生み出すパワーです。
因みに、御神木の大楠は幹が24メートル近くで、高さは26メートルに及びます。
幹周りは日本で2位の太さであり、本州では1位です。
來宮神社で行われる行事
來宮神社の中で最も盛大に執り行われるのが「例大祭」です。
これは熱海に住む人、熱海にやってくる人全てを守って下さる來宮神社の神々に感謝を捧げる神事であり、7月14日の宵宮祭を含め7月16日までの3日間に渡って開催されます。
また、海岸で神様に麦こがしを供えた故事から「こがし祭り」とも呼ばれています。
期間中さまざまな催しが開かれますが、特に人気の高いのは7月15日16日の両日に渡り開催される山車コンクールです。
熱海市街地や国道135号線を山車が練り歩くさまは壮観であり、正に熱海の夏を彩る一大風物詩と言えましょう。
山車が30基超、神輿が30基超出ますので盛り上がりは祭りの最高潮に達します。
更に、五穀豊穣・厄払いを祈願して執り行われる「鹿島踊り」は静岡県の民俗無形文化財に指定されており、民俗芸能として古来の踊りを忠実に伝承していますので一見の価値はあるかと思います。
こちらも15日16日の開催です。
他にも「神幸祭」は壮大な時代絵巻を見る事ができ、「御鳳輦」では浜から海へ神輿を担いで受水するダイナミックな行事を楽しめます。
双方とも16日の開催。他2月3日の「節分」や5月5日の「大楠祭」も有名で、多数の見物客が集まる行事です。
境内見所・アクセス
先ず、必見は大楠へと続く草木のトンネル「大楠参道」です。
日本の古典植物を中心に「祝い」「災い除け」を意とする植物を何と6000株余りも植栽した、珪藻土のトンネルです。
深い緑に囲まれた参道は「鎮守の杜」と言うにふさわしい古来神社の姿です。
続いてトンネルを出た先に現れる「大楠」。
神秘とパワーを感じ、日常から解放される事でしょう。
夜参拝は、更に幻想的なライトアップも見られます。
常時開催で時間は17時から23時までなのでユックリ鑑賞できます。
次に、300年前に雷に打たれて尚、強健な生命力を見せる「第2楠」も見逃せません。
その偉大で不屈な魂に手を合わせて、自身や大事な方の健康を祈れば心も安らぎます。
また、境内の中には京都伏見稲荷大社より勧請された五穀豊穣・家内安全・商売繁盛等を祈願する「來宮稲荷社」や、開運出世を祈願する「來宮弁財天」があり、高村光雲作の弁財天像は毎年11月23日に開帳されます。
他、五行説に由来した「大楠五色の杜」や疲れを癒す茶寮「五色の杜」「報鼓」も立ち寄りポイントです。
アクセスはJR「來宮駅」より徒歩5分。
JR「熱海駅」よりバス十国峠行または西山循環で20分。
タクシー6分、徒歩18分となります。
駐車場は神社、駅前に有。
まとめ
昨今パワースポットと言われる場所は多くありますが、何か人口的な感じが否めないものもあります。
本来パワースポットとは、一歩足を踏み入れれば五感に何かを感じ取れる様な場所だと思うのです。
もちろん気は持ち様と言う事もありますが、やはり折角パワースポットと言われる場所に行くのであれば心に感じる何かを残したいものです。
そういった意味において、ここに紹介しました來宮神社はご神体が御神木と言う古来よりの素朴な信仰ですので、本来の神秘体験を味わえると考えます。
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